AC克服プログラム

アダルトチルドレン向け「負の世代間連鎖をほどく家族療法」その1

毎年2回、Snowy*Hearで会員向けに開催している「家族療法」についてご紹介します。

アダルトチルドレンを自覚する人たちは
必ず”家族とのこじれた関係性”をその半生の中で携えています。

大人になっても、みんなのように普通にまっすぐに生きられず、
誰にもわかってもらえない生きづらさを抱えて
途方に暮れながら人生をさまよってしまう。

アダルトチルドレン向け「負の世代間連鎖をほどく家族療法」とは、
家族の関係性や心の距離感、
アダルトチルドレンの重苦しい心の内が出来上がっていった過程を
家族療法によって「見える化」
するものです。

 

家族関係を「見える化」するとは

 

どのように「見える化」しているかというと、
まず調査したい人の家族構成の代役を決めます。

調査したい人、ご本人は、そのセッションを場の外から観察する人となります。
代役で取り扱うのは、本人以外に父母、兄弟、祖父母、養父母など関係性の濃い人たちです。

代役に選ばれた人は、「場」と呼んでいるところへ
セラピストの指示に従って出ていきます。
そして、代役がそれぞれに静かに居心地の良い場所を探して立っていきます。

夫婦でとても近い距離に向き合って立っていたり、
近い距離だと落ち着かなくて、お互いに違う方向を向いて離れている立ち位置だったり。
中には動き回る人もいます。

彼ら代役はなぜ、そんなことがわかるのでしょうか。
セラピストの私はどこに立つとよいか、何も指示を出していません。
ただ、最初に「場に入ったら居心地の良いところに立ってください」と伝えるだけです。

 

居心地のよい距離感から見えてくるもの

 

 

実は皆さんにもこんな経験があると思います。

始発の電車の車両に自分一人だけが座っています。
そこへ、二人目の人が乗ってきました。
あなたの知らない人です。

その人が迷わずに自分の隣にやってきて、
当たり前のようにどっかりと座ってきたら、どう感じますか?

「え?なんでここ?? 何か意図があるの?気持ち悪い!
もっとほかに座席たくさん空いてるでしょー!
もっと離れて座ってくれないかしら!」と思いませんか?

がら空きの電車内でぴったりとくっついて座る知り合いでもない2人・・・
なんだかシュールな光景ですよね(笑)

ほかにも、恋人でもないのにやたら近い距離で話しかけてくる人がいたら、
思わず後ずさりしてしまいますよね。

このように人には、居心地のよい距離感というものを察知する力があるのです。

(ただ、発達障害で自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)をお持ちの方などは、
自分がこだわって座りたい席があったりすると、人のことはお構いなしにその席に座ることがあります)

 

家族療法を通じて、自分を見つめなす

 

その場を体験すると、「なぜかわかる」、そういうものです。
普段はなかなか感じることのないアンテナを立てるような感覚でしょうか。

これが、簡単に言うと家族関係の居心地を「見える化」するということです。

毎回、この家族療法では様々な知られざる家族のストーリーが明らかにされていきます。

親の本当の愛情ってこういうものだったのかな・・・と気が付いてじんわり涙ぐむ方、
自分が思っていた以上に愛されていたことに気が付いて、その場で天国の親に向かってごめんなさい!と謝る方、
やっぱり、こんなだったのかーもうここまで見せつけられたら降参だ!と、親へのあきらめがつく方、
自分の知らない兄弟がこの場に現れて、あとで親に確認したら流産した赤ちゃんがいたことを知らされて驚く方。

そんな不思議なことが起きたりもします。

あなたが家族の関係性の中で、そうなっていった過程をなぞることで、
自分の深い部分をわかってもらえたという安心感も湧き上がるのです。

「自分だけがそうなりたくてなったんじゃない、
家族全体の場が、そうさせたんだ。」

そう感じることが、あなたの重荷を下ろすことになるでしょう。

「場」には情報がいろいろと織り込まれていると感じます。
家族療法とは、家族の関係性を「見える化」して、
なぜ自分が今、大人になっても苦しんでいるのかを見つめなおす作業に取り組むことなのです。

その2 へ続く)

 

アダルトチルドレン専門セラピスト
林 志のぶ

 

 

 

 

 

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