アダルトチルドレンの人は、親からわかりやすい虐待を受けている人が多い事でしょう
ひどいことをされた、という記憶と印象が残っています。
ただ・・・私が取り扱っている「いい子ちゃん」として育ってしまった”隠れアダルトチルドレン”の人たちは、
家庭環境は恵まれており、その中で感情的に未熟な親にいろいろと分かりづらい虐待をされてきました。
だから、心の中にモヤモヤがあっても、それがまさか親子関係から発生しているなんて思いません。
親のせいにすることもできず、なんでも自分が悪いと思いこんだり、ふがいない自分を責めたり、親が期待する通りに生きられなかった後悔と罪悪感をずっと抱えながら生きています。
傷ついたインナーチャイルドがいることもわからないし、自分で傷ついた心を感じることもできないし、自分が傷ついたことがあるだなんて認めることもできない状態なのです。
「人生がうまくいっている」「自分の手の中に私の人生がある」という健全な大人に当たり前の感触を味わうことができない。
どんどん不幸になろうとしているようにさえ見える自分。
そういう隠れアダルトチルドレンの人は、こんな悩みを抱えています。
「親を尊敬しなければならない」という世間の風潮通りにしなければならないのに、なんだか気が重くて、尊敬しづらい・・・・
そんなこと、誰にも打ち明けられない。
もしくは一所懸命にプレゼントを贈ったり、旅行に連れて行ったり親孝行を”イベント”として行っている。
でもあんまり親から感謝もされていないようで、当たり前のように親は受け取るので、何か、やってもやっても、むなしさが募る。
・・・・
そんな人たちに、伝えたいこと。
親を正直言って尊敬しづらいならば、尊敬しなくてもいいんですよ。
それよりもあなたが尊敬したい人を、心から尊敬して下さい。
でも、いろいろ育ててくれたのは確かだし・・・と罪悪感をもっと感じてしまって、さらに恐れの感情が出てきた人には、これをお勧めします。
「たしかに、親には感謝している」そう思えば、もう十分なのです。
親の役割は子どもをしっかりと養育して社会に還元することです。子は、親の所有物ではありません。
たぶん「自分が親と同世代になったとしたら??」と考えてみれば、あなたは親とは友人にならないタイプだと思います。
親子というあらがえない事実があるので、儒教的な教えの通りに「目上を立てねばならない」から→「親を尊敬しなければならない」と思い込もうとしているだけなのかもしれません。
あなたの親は、あなたを育てる時に、いろいろと未熟なことをしていたと思います。(親もACだった可能性が大ですので。)
「尊敬する」とは、心の底から
「この人、すごい。叶わない。
でも私もそうありたいと思う。」
という憧れに似た気持ちになることなのです。
感情的に未熟な親は、あなたが何かをしたらほめてくれたり、できなければけなしたり、虫の居所によっていろいろと態度を変えて接してきました。
子どものあなたは、態度に一貫性のない親に戸惑い、
どうしたら親のご機嫌を損なわないだろうか?と一生懸命先回りして親のご機嫌伺いをするように必死になって察する力を身に着け、親の言うとおりに生きようと頑張り続けてきました。
そうやって隠れアダルトチルドレンになっていきました。
でも、本当はあなたの個性と親の個性はちがいます。
あなたのやりたいように、人生を生きていいのです。
あなたが、好きに生きていいのです。
親の期待通りに生きようとする力と、
自分の生きたいように生きたい力、の
はざまで動けなくなるのが、隠れアダルトチルドレンです。
親を尊敬しづらいならば、尊敬しなくていいんですよ。
あなたが、心からすごいと思う人を、見つけてください。
親には、産み育ててくれた事に関してのみ、感謝の花束を心の中で手向けましょう。
あなたが、本物の尊敬を手向けるのは、あなたが認めたすごい人だけでいいのです。
尊敬しづらい未熟でしょうもない親を、尊敬しようと必死に崇め奉ろうとする無理な努力を、もうやめていいのです。
尊敬のモデルを自分基準で選び直した時に、あなたの理想の人生のモデル化が始まります。
一生懸命無理やりに親を尊敬モデルにしているうちは、親の期待通りの人生とのはざまで苦しむことになるでしょう。
歴史上の人物でも、アイドルでも、政治家でも、アニメのキャラクターでも、親友でも、恩師でも、あなたが心から尊敬する人へ、尊敬の花束を届けてみましょう。
親に向け、必死になって小さく閉じ込めていたしょぼい尊敬なんて、もういらないことに気が付いて下さい。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ffffe0″ bgcolor=”#ffffe0″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
●まとめ
「親だから、尊敬しなければならない」と思っているなら、それは心からの尊敬ではないということですね(笑)
本気で尊敬したい人を、あなたが思うように、思う存分、尊敬していきましょう。
親を尊敬しても、しなくても、どちらでもいいのです。恩と感謝だけで十分です。
親を尊敬できない罪悪感も必要ありません。
[/st-mybox]
あなたが尊敬する人は、誰ですか?
私はナウシカと、シェリル・ノームと、草薙素子さんです。
3名についてすべて分かる人いたら・・・お話しが合いますよ^^
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ