アダルトチルドレンは、感じることを禁じられてきた人たちでもあります
「泣いてはだめ」
「怒るなんて、いけないこと」
「あの人が嫌いだなんて思ってさえもいけない」
親や周りの大人たちから、
「男なのに泣くな!」
「みんなと仲良くしなければならない」
と言われたことを、アダルトチルドレン達はずっと素直に守り続けています。
大人になっても、それらの言葉がいつも脳内で響くようにインプットされていて、泣こうとすると「泣いてはダメ」という当時の言葉がコダマして、結局「泣かない選択」を無意識にし続けるのです。
そうなると、どんどん泣きたい時に泣けなくなったり怒りたい時に怒れなくなってしまい、感覚が麻痺していきます。
だけど脳内の感覚は麻痺していても、身体は記憶装置なのでずっと覚えています。
それが、インナーチャイルド化して心と体の奥底に隠れているのです。
無かったことにはできない、ファーストインプレッション。
「泣きたいほど、悲しい気持ち」
「大声をあげてそれは違う!と怒りたい気持ち」
「やっぱり、あの人は嫌いだ」
ちらっとかすめた、漠然とした気持ち。
インナーチャイルドを癒すはじめの一歩は、正直な気持ちに、自分の中だけでよいので、ひっそりと「そうだよね~、泣きたいよね」と同意してあげることです。
感情に同意すると、ふわっと体が緩むはずです。
試してみてくださいね。
感じたことを、感じたままに受け止めましょう。
わたしも苦しんでいた頃ふと「もう、死んじゃいたいなぁ」と口に漏らして、号泣した経験があります。
こらえていたものが一気に噴出して、体もすっきりできて、「別に本当は死にたいなんて思っていなかった・・・」とわかりました。
感じ尽くすと、見えてくるものがあります。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ