誰の心にも生き続けている、子どもの心・童心
童心といっても、ケラケラと笑っているような幸せな子どもの心だけではなく、泣き喚いて駄々をこねる子どもの心もあります。
私の取り扱うインナーチャイルドの概念は「身体の中に閉じ込められた、凍りついた未完了の思い」を指しています。
感情は、脳や臓器から放出されるホルモンによって感知されます
感情は分子レベルで捉えてみれば、物質です。
泣きたい時に泣くと、コルチゾールというホルモンが涙と共に体外にしっかりと出て身体はすっきりします。
怒りたい時に怒ると、アドレナリンというホルモンがカッカカッカして、汗と共に体外に排出されて身体はすっきりします。
喜びを表現したい時にスキップしたりすることを許されると、幸せを感じるドーパミンというホルモンが汗と共に体外にしっかりと出て、身体はすっきりします。
もし、感情を最後まで表現することを禁じられて我慢し続けると、体内では何が起きるでしょう?
そう、感じてしまった「感情」はそこにあるわけですから、もうホルモンは出ています。でも、しっかりと出しきれないので体内にそれらの物質は再吸収されていくでしょう。
おしっこを我慢したり、ウ●チを出したいのを我慢するのと同じです。
感情を表現できないと、身体に毒が蓄積されていくのは想像できますね。(例えば、コルチゾールはステロイドの一つです。コルチゾールが過剰になると、免疫力を低下させます)
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・感情を表現すると、身体はすっきりとします。
・感情を出さずにいると、身体はすっきりしません。ストレス(毒素)が体の中で溜まり、慢性化していきます。
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つまり、
慢性化した感情が、身体に蓄積する
↓
”インナーチャイルド化”というわけです。
「身体に閉じ込められた感情」という理由は、このことです。
何年も身体に閉じ込められていると、そのうち溜め込まれた有害物質を身体は外へ出したくなります。
外へ出したい出したい・・・(>_<)
積年の思いを晴らしたい(T_T;)・・・
すると、
大人になってインナーチャイルドが化けて出ます
大人になってからの人生が嫌なパターンの繰り返しになっている場合、子供の頃に果たせなかった思いに阻まれて、先へ進めなくなっていることがあります。
人生を突き動かすのは、インナーチャイルドだ
人が癇癪を起こしたり、切れたり、豹変するときには、インナーチャイルドへの人格交代が起きています。
(私の研究では、誰しも100以上のインナーチャイルドを身体に閉じ込めていると考えています)
大人の理性ではなく、わけのわからない屁理屈で怒ったりすねたり、落ち込んだりしている時も同じです。
・頭ではわかっているのに、先伸ばししてしまう。
・遅刻はいけないことだとわかっているけど、なかなか直らない。
・あるキーワードを言われると、許せない思いが膨れ上がって怒りが止まらなくなる。
・うまくいきそうになると、自分からダメにしたくなる。(恋愛、仕事、結婚など)
こういう場面は、インナーチャイルドの仕業だと思ってよいでしょう。
身体に閉じ込めてしまったインナーチャイルドの気持ちを完全に理解してあげない限り、彼らは”成仏”していきません。
実際に私がインナーチャイルド・プログラム解析セッションを行うときに、こんな現象が起きています。
解析を終えてインナーチャイルドの思いに気がつき、じっくりと当時味わいたかった感情を追体験すると、その人の体から”変なニオイ”が立ち上がります。
子供がプールで遊んだあとの、生乾きの髪の匂いといえばよいでしょうか?
モワッとした生臭い汗の臭いです。
何年も身体に閉じ込めてきた慢性化した物質が、身体の奥からふんわりと排出されていく臭いなんです。
セッションの終わりがけにこれが感じられれば、インナーチャイルドの癒しが完了した、とわかるほどです。
クライアント自身はこの時には臭いの自覚はないことが多いですが、思いに気づいて心から納得しています。
具体的に次に同じ場面に遭遇した時の、心の反応の違いによって気がつくことでしょう。
感情は、本来の自分に立ち戻るための有用なサインです。
身体に放出された物質を適切に排出することが大切です。
心と体は密接と聞いてピンと来なかった人も、ホルモンと感情の関係から読み解けばより鮮明に想像できるのではないでしょうか。
インナーチャイルドは大切なメッセージを携えて、自分とともに何年も離れず過ごしてきました。
駄々っ子だけど、その背後にある大きな愛に早く気がついてあげてくださいね。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ