負の世代間連鎖は、ビジネスの場面でも顔を出すことがあります。
天命とは3代かかって成し遂げるものなのかもしれません。
私がそう確信したのは、祖父との思い出がきっかけでした。
生前の祖父は気前がよく、また面倒見もよく、人が大好きな人でした。
いつも悩み相談を受けるような人で、
親戚、友人、仲人したご夫婦、いろんな方々が
何かあると祖父を頼り、わが家に駆け込んできている姿を、
子どもながらしょっちゅう目にしていました。
ある時、そうした親戚間での問題に巻き込まれ、
以後、あんなに人が好きだった祖父が「あの人とは縁を切ろう」とまで言い出すようになり、
そのまま祖父は精神を病んでしまいました。
どんどん消耗していく祖父の姿を見て、当時の私は
「わけのわからない人が、わけのわからない問題を持ち込んで祖父を困らせている」
そんな印象を持ちました。
それから数十年の年月を経て、あの頃の祖父の思いを追体験しているのではないかと感じています。
何故なら、私のクライアントは、「わけがわからない人」が多いんですよね(笑)
小学生の私が見ていた「わけがわからない人」とはつまり、
まさに、アダルトチルドレンのことだったのです。
どうでもいいところにこだわったり、フラッシュバックしたり、なんでそこ?というところに異常にこだわっていたり・・・。
私が、これまでアダルトチルドレンにフォーカスして研究を重ねてきたのは、
あの頃、祖父が感じていた思いを、私が継承してきたからなのだと、そのとき気付いたのです。
祖父の思いを引き継いでいる
20年に及ぶセラピスト人生。
その道のりには、お力になれず無力さを味わってきたこともありました。
そうした経験を通して、今では、なぜわけがわからなくなってしまったのか、
ちゃんと解明できる私になり、自信と確信を持ってアダルトチルドレンの卒業をサポートすることができています。
無念だった祖父の思いをいつの間にか私は引き継いでいたけれど、
それを乗り越えてきたことで、ある意味祖父の思いを成仏させてあげることができたのかな...
それが私から祖父への供養のひとつにもなるのかな...
そう思い至った瞬間、全身に鳥肌が立ちました。
と同時に長期のビジョンが見え始めました。
それは、私が祖父の思いを引き継いだのと同じように、
今度は私が次の世代へ、思いを継承していくことでした。
私一人の力ではできることは限られている。
同じことを伝える人が増えたらいいな・・・
そう思いはじめた矢先、こういう人たちを弟子にしたいとイメージしていた人たちが次々と現れはじめました。
それから、私のセラピスト歴20年間の集大成として、
私が培ってきたあらゆる知識、経験、技術を凝縮させた、
唯一無二のスクールを開講しました。
そんな同じビジョンを共有する仲間たちも現在は数十名を越え、
思いを同じくしながら、それぞれの分野で活躍をはじめています。
人は、ちゃんと水面下で繋がっていて動いているんだな、と感じています。
そんな仲間たちも、もれなく全員元アダルトチルドレンです(笑)
そして、そんな自分と向き合って、人生をV字逆転させていきました。
その人たちが特別なのではなく、
心理分析という自分のトリセツを元に、
自分を上手く乗りこなしていく訓練をすれば、
誰でも、ありのままの自分で輝いていくことができるのだと彼らを見るたび、確信しています。
だから、どうかあなたも、
まずはお話聞かせてくださいね。
それでは、今日もあなたを応援しています。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林 志のぶ