こんにちは。
いい子ちゃんの生き辛さを解消!
名古屋のアダルトチルドレン専門セラピスト 林 志のぶです。
対人恐怖症の身体症状もつらいものがありますよね。楽になれるかもしれない考え方です。
メンタルが弱く、緊張や不安を抱えた人の症状とは
年末年始にお泊まりにいらした女性。
属性は、50代バツイチお一人様。
彼女はいつも友達に会うときに、
- 心臓を掴まれる感じで
- 喉がぎゅっとなって
- 声が出なくなる
そうなのです。
つまり、「極度の緊張」をしながら人に会っているのです。まさに「対人恐怖症」と言っていいと思います。
(ただ、会社ではそこまで酷くならないとのこと)
さあ、ここからあなたもなぜこの方にこういった現象が起きているのかを一緒に推理してみてくださいね。
自分の中の屁理屈が人生の邪魔をするインナーチャイルド
アダルトチルドレンを自覚するあなたはもうお分かりかと思いますが、
過去、人に会った時に、この人に何か”嫌なこと”が起きたからですよね?
そうです、トラウマが関係しているのです。
さらにもっと専門的なインナーチャイルドの視点から、その人に起きている現象を説明すると、
実は「建前」と「本音」は真反対なのです。
建前(表層、顕在意識)の自分は、社会常識や、自分はもう大人なんだから
「こうあるべきだ」「このほうが合理的」とわかっているのに、
本音(深層、潜在意識)の自分=インナーチャイルドの言い分は、
「そんなことしたくない、したらもっと困る!だからやっちゃだめ!」という屁理屈をごねることがほとんどです。
言い換えれば、そういう「屁理屈のない状態=表層と深層の自分の意見が一致」した時、
”人生”はサクサクと奇跡を引き寄せながら展開していくことができます。
人生がうまくいくのを邪魔しているのは、自分ではなかなか気が付くことが難しい”インナーチャイルドのヘリクツ”なのです。
無意識で起こってしまう、焦りや不安の思い込み
話を戻すと、この方の場合の”建前”は「人前で緊張するのは変だ、もうそれを止めたい」なのですが、
”本音”(インナーチャイルドの言い分)は「人前で緊張しなかったら、もっと大変なことが起きる!!」なのです。
おわかりですか?
どうも、この人のインナーチャイルドは”人前での緊張感を持つことで、何かを得ようとしている”らしいのです。
そのヘリクツは、
- 緊張していたほうがメリットがある
- 緊張しないと、もっとまずいこと(デメリット)が起こる
だから・・・インナーチャイルド的には”緊張を選択したほうがいい”のです。
もちろんご本人は、それを意識しているわけではありません。
ですが無意識の中では・・・
- 緊張していた方がうまくいくし、緊張せずに気をつかわずに過ごしたら大変なことになってしまう!
- このままの私でいるといじめられてしまう。
- 常に気を張っていなければ、もっと悪いことが起きて見捨てられちゃう。
- 本当の自分は価値が低くてダメ、本当の自分がバレたらまずい。
- 取り繕って頑張っていないと、絶対に見捨てられる!
そんな恐怖と焦りの思い込みがあったんですよね。
緊張を跳ねのける自分軸のマインド
では・・・
「その妙なメリットと感覚がない状態(=緊張しないで)で、
あなたのことをそのままでいいと言ってくれる本当の友達と交流する方がいいのでは?」
そう聞くと
「それがいいです!」と即答。
そうですよね。
いつも緊張して人に会うなんて、とても疲れてしまいます。
そして、何より”自分軸ではない”のです。
緊張しないでいたら、そのままでいいと言ってくれる本当のお友達と交流できるかもしれない。
今まで気が付いていませんでしたが(理性ではわかっていたけど、ちゃんと認識ができていなかった)
そんないいことが起こることも分かりました。
そりゃ、誰でも緊張せずに気楽に本当の友達ができたら嬉しいですよね。
でも・・・当たり前ですが、どんなことにも恐れやリスクはあり、それも自分で引き受けなければならないのです。
悩みを克服するための「リスクを乗り越える勇気」
この場合、本当の自分を見せることで「なによあなた!」と今まで会っていた人に批判されることもあるかもしれません。
うーん、批判は確かに怖い。嫌われるのも、怖い。
でも・・・
それぐらいで批判して離れていくような人は、本当の友達ではないですよね。
一時は寂しいかもしれないけど、そこを自立して乗り越えたら、本当の友達がちゃんとやってきてくれるはず。
用紙を見ながら、こういった事をじっくりと話し合いました。
「でもわかりました。そういうことだったら、やっぱり批判が怖いとか、嫌われるかもしれないとかいうリスクは引き受けます!」
彼女は力強く選択し直しました。
対人恐怖や不安障害によるデメリット
もう1つ、見過ごせないデメリットがあります。
緊張したまま人に会うと、とてもしんどい、心臓はバクバクする。
疲れ果てて家事ができなくなるし、朝起きるのがつらい。会社に行くのも嫌になるほど。
プライベートでも仕事でもいろいろなところに影響してきてしまうデメリットのことです。
そう、最初に悩んでいた対人恐怖を感じる時に現れる「辛い身体症状」の部分です。
「そのデメリットも、正直かなりきついです・・・。」
でも、これは妙なメリット(緊張していたほうが、嫌われなくて済む)を選択した結果でもあります。
自分自身の大人の理性による心のコントロール
これも手放すように導いて、完了です。
インナーチャイルド達のヘリクツをすべて聞き出し、
大人の理性を保った(感情的にはならない状態の)本人が、正論でツッコミを入れて納得させ、
30人以上のインナーチャイルドに成仏していただく(笑)という作業をしました。
そうなると、
本当に欲しかったものに気が付き、選択し直し、屁理屈をこねて勘違いしていたインナーチャイルド達も全員味方につけて、
人生の軌道修正をかけることができるようになります。
このように、人に会うと極度の緊張で体調を崩してしまうという「困った現象」も、動機を探る心理のプロとして、
感情の最中にいるアダルトチルドレンのあなた一人では気づけないような視点を授けることが可能です。
クライアントの目から鱗が落ちる気づきは、最後の最後の、たったの一瞬。
ですがそこまで到達するために、今起きている現象から、
根っこになった出来事を紐解いていく、下準備の推理の過程が一番ワクワクします。
私のセッションは、いつも逆転裁判のような、ドキドキするような展開です。
数々の困った現象、トラブル、断片的な記憶、思い出したセリフ、普段の口癖、
体のクセ(瞬間的な筋肉の反応)、などをすべて拾い集めていき、
最後に緻密に連鎖して、すべての説明が完璧にできるときには、本当にこの仕事の醍醐味を感じます。
アダルトチルドレンの真の自立のために必要なこと
というわけで私は、カウンセラーとしてはあまり共感することに労力を割かないあっさりとしたタイプです。
ずっと話を聞いてもらいたくて、同情してもらって、かまってもらいたい人は、私のことを冷たいと思うでしょうね。
私はアダルトチルドレンのあなたの真の自立のために、それらをあまり重視していません。
それよりも、感情と事実がこんがらがっている人の感情を”安全に”切り分けたのちに、
さらに思考のほころびを見つけ推理して、冷静な「ツッコミ」を入れるのが
”探偵仕込みのセラピスト”としてのお仕事だと思っています。
不安を克服しメンタルを整える自己観察
さて、セッションが終わったのち彼女には宿題を出しました。
「次から人と会っている時に、今緊張しているかな?していないかな?と自己観察してみてください」というものです。
その後、宿題の報告がありました。
「緊張している時と緊張していない時の差が自分でわかるようになりました!」
そう細かくレポートしてくださったのです。
こうして自分を客観視できると全然違いますよね。
他人に合わせないマインドによる正しい判断
アダルトチルドレンは、物事や人を嫌いだと言ったり、損得勘定を見極めたりすることが苦手です。
とにかく、他人に合わせていこうとしてしまうからです。
健全な自立のためには、いい意味での損得勘定をしていくことも大切です。
何が損か?
何が得か?は
人それぞれ違うのです。
自分に合った損得の見極め方を”正確に”判断することができたら、あなたも気が楽になると思いませんか?
私はあなたを絶対に見捨てません。
心が苦しいのには、必ず原因があります。プロの手を借りて、正確にその原因を突き止め、解決しましょう。
あなたの苦労を見える化して、そこから得られるたくさんの真実に触れて、早く安心を手に入れてください。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林 志のぶ
(旧姓 舟橋)