アダルトチルドレンが育ってしまうという事は、その人の家族は「機能不全家族」だったと考えられます。
子供を感情のはけ口に使う親に、傷つき翻弄されてきた子供は、
成長し大人になっても生き辛さを感じやすいのです。
口では決してひどいことを言わなくても態度でわかるように
察してほしくて&かまってほしくて、子供によりかかる親もいます。
無意識に本人も無自覚でやっていることなので、
子供が「私はアダルトチルドレンだと思う」とカミングアウトしようものなら、
「せっかく育ててやったのに、感謝もしないなんて!」とぶちぎれるか(グレースタンプ)
「私が悪いっていうのー??ひどい!」となじり始めます。(ブルースタンプ)
私のところで使っている専門用語で説明をすると、
自分がブルーな気分になることで、心理的に虚の儲けを得ようとすることを
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#e0efff” bgcolor=”#e0efff” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]ブルースタンプ[/st-mybox]
相手を批判して見下し優越感に浸ることで、自分の価値を上げ心理的な虚の儲けを得ようとすることを
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]グレースタンプ[/st-mybox]と言います。
あなたも巻き込まれている!?不毛なスタンプラリー
例えば、電車で並んで化粧を始める女子高生の会話。
「私ってA子ちゃんほど可愛くないしぃ~ 」と一人が謙遜します。(ブルースタンプ)
すると、すかさず「えー、そんなことないよ、B子ちゃんだって、可愛いじゃーん!」と誰かがフォローします。
「えー、そうかな~??」って言いつつ、B子さんはにやけています。
B子さんは無事に「虚の儲け」を獲得できました。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ffffe0″ bgcolor=”#ffffe0″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
私可愛くない→もっとかまってほしい→本当は可愛いって言ってほしい[/st-mybox]
ややこしいけど相手に最後は「可愛い」の一言を言わせて、満足できたのですね(笑)
あるいは、夫婦の会話。
「なんでお前はいつもグズグズしてるんだ!」「俺は悪くないぞ、遅刻するのはお前のせいだ!!!」
とキレる夫。(グレースタンプ)
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ffffe0″ bgcolor=”#ffffe0″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]俺は悪くない→悪いのはお前だ[/st-mybox]
妻は、「どうせ私が悪いっているんでしょ、そうですよ、ごめんなさいね、悪かったわね、ハイハイ」
とブルースタンプで応じます。
もっと悲観的になった妻が泣き出したりすると、
ようやく夫は「それは言い過ぎた、悪かった、すまん」と謝るきっかけを得るのです。
(カープマンの法則)
ブルーも、グレーも、スタンプラリーが永遠に終われません(笑)
感情のシーソーゲームは虚の儲けを他人から得ようと、ずっと連鎖していきます。
湯屋で暴走するカオナシみたいなものです(笑)
毒親を毒親だと思うことにさえ、罪悪感を感じてしまう子供たちへ
さて、世の中には厄介なことに、親なのに&年上なのに・・・尊敬もできない、くだらない残念な人たちがいます。
そういう人は反面教師として少なくとも私やあなたの役に立っていると思うし、
自分には見せないところで、誰かに優しかったり誰かの役に立っている事もあるので、
どうこうしようとも思いません。
単に私やあなたとは合わない。友達にはならないだろうという人たち。
でも親のくだらなさ尊敬できないという事実・・・に気が付いてしまった時に、
いい子ちゃんで来てしまった子供は罪悪感を持ち、苦しんでしまうのです。
世間の刷り込みで「親を尊敬しなければならない」と言われてきたためです。
そんなときに、参考にしてほしい”感触”というのがあります。
映画・千と千尋の神隠しから
両親は冒頭で中華街のような異世界に迷い込んだ瞬間エゴ丸出しで勝手にそこにあったご飯にがっつき、千尋が振り返るといつの間にかブタに変身しています。
その直前の会話も親の身勝手さをよく表していると思います。
物語は進んで千は成長して現世界に帰る日が来ます。
その際に湯婆婆に「親を連れて帰りな」と言われ複数のブタの中から自分の両親を直感を頼りに探し当てます。
千は2頭のブタを引き連れて湯屋を去っていきます。
草原を歩いている最中に両親は人間に戻っています。
また父親は以前と同じ口調で「早くいくぞ!」と言い、トンネルを抜けて車に戻ると
車の中にまで木の葉がたくさん落ちています。
父親はそれらを見て「なんだよ!(怒)」とイラッとしながら払いのけています。
普段の親の様子なのでしょう。
そんな親をしらっとした目で見ている千尋。
後部座席に座って、引越し先のおうちに帰っていきます。
子供は親を選べません。
ブタになるような浅はかな親でも親は親。
白けた目で冷静に眺めつつ自分が生きるべき場所へと戻っていく千尋。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ffffe0″ bgcolor=”#ffffe0″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]あなたは、千尋と同じように、
親を越えて成長してしまった子供なのです。
アダルトチルドレンという言葉に惑わされずに、事実を受け止めていきましょう。[/st-mybox]
あなたが感じていることは決して間違ってはいません。
自分の感性を信じてください。
あなたはもう虚の儲けではなく、実の儲けを得られる知性ある大人なのですから。
心を徹底的に観察し続けましょう。
感じていけない感情なんか、ありません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ