毒親への複雑な思い
以前、ご紹介したこの記事。
・親に対する殺意がわいた自分を責める男性の悩みが、たった一日で解決!
ここで、「親殺し」という言葉が出てきます。
ユング心理学でよく使われる概念です。
親殺しと聞くと、ドキッとする言葉ですね。

親を健全に乗り越えていくことが大切
・過去記事
アダルトチルドレンのための毒親との付き合い方、見限り方
この記事にも書いたことがありますが、
「千と千尋の神隠し」の最後の方の千の表情が私は好きです。
親を越えた自分に成長した自覚のある女の子の表情だな~と
感心したのです。
表情そのものは、ちょっと無表情っぽい感じ。
でも、その中には
現実を現実として受け入れている強さも感じました。

心理学でいう「親殺し」の概念は、
健全に親と自分の境界線を築き上げ、
親の価値観を鵜呑みにしていた子ども時代から卒業して、
自分の人生経験をもとに、自分の価値観を軸に
自立していくこと。
インナーチャイルドが持つ
人生を突き動かしている陰のプログラムには、
親由来の物がたくさん出てきます。
大人になっても、
古い子ども時代の、親から教え込まれたたくさんの価値観を
使い続けようとして、
時代もずいぶんと進んでいるのに、
今の時代にも合わない価値観を適用させようとして、
現実に齟齬(そご)がうまれている
といった悲劇が生じています。
・・・もう令和なのに、心の中は
昭和の根性論でガンガンやってる人が多いですよ(笑)
親と、自分は別の人間だ。
そう認めて、自分を尊重していきましょう。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ