こんにちは。
いい子ちゃんの生きづらさを解消!
アダルトチルドレン専門セラピスト 林志のぶです。
親に殺意がわいた・・・と悩む男性
アダルトチルドレンあるあるかと思うのですが、
親に対して、「死んでしまえ!」とか、
「ぶっ殺してやる!!」と思った人は少なからずいると思います。
今日相談に来られた男性も、
親への殺意を持った事を、悩んでいました。

アダルトチルドレンになった人は、
本当は情に厚くて、
とても思いやりにあふれています。
だからこそ、
とんでもないひどいふるまいをする親に対しても、
正当な怒りを覚えたり、
それこそ一瞬でも
殺意がわいてしまったことに
ひどく自分自身が動揺してしまい、
悔やんで悩むこともあるのです。
感情を癒しきるコツ
そこで、彼には
”ひどく動揺してしまった感情を癒しきるコツ”
をお伝えしました。
それを実践してもらったところ、
翌日に届いたメールがこちらです。
メールの中に、私が教えたコツも隠されていますので、
注意深く読んでみてくださいね!
それから私は、今日、ふと、
「自分の中の、どんなに否定的なものも否定しないこと」という言葉が心に浮かんだとき、泣けてきました。
インナーチャイルドが「ありがとう」と言っているようでした。
殺意ですらも、
親から自立したいという気持ちが変容したものだったのです。
ただ、私の思い詰めている度合いが
半端なレベルではなかったのと、
親に対して心を閉ざしつつも癒着している状態だったので、
思春期の頃、親を殺すか自分を殺すかという
極限まで追い詰められていて、
親離れをするには現実の親を殺すしかない、
しかしそれは犯罪だから自殺するしかない、と思い詰めていたのであり、
本当に必要なことは、ユング心理学で言う、
自分の中のイメージとしての「親殺し」だったのです。
つまり、殺意ですらも、
自分を大切に思う気持ちだったわけです。
しかし、それを私がありのままに認める
ことができなかったために、凶暴化して、
ゴジラのようなグロテスクな気持ちに
変容してしまっていたのですね。
ですから私は、「そうだよね、憎いよね、殺してやりたいよね」と認めてあげたら、
「い、いや、そういうわけでは……」と、
気持ちは空気の抜けた風船のようになりました。
つまり、本気で殺したいわけではなく、
いわば虚勢を張っていたのです。
親から自立したいという気持ちと同時に、
親を「殺すぞ!」と脅してでも親にわかってほしかった、
というぐらいの気持ちでもあったと思います。
それぐらい、私は親の愛に飢えていました。
そのように、自分の中で、
どんな否定的な気持ちも否定せずに、
その気持ちの言い分を聞いてあげることが、
今の私にいちばん合っているように感じました。
いかがでしょうか?
インナーチャイルドがありがとうと言っているかのような、
心の中がしーんと静まり返って、
冷静に自分を見つめていられる状態になっていますね。
このメールを読んだ時、私は嬉しくて、やったー!と、
思わず拍手してしまいました
自分の心の隅々までを、
ちゃーんと認めて受け止めているすがすがしさ。
素晴らしいことです。
そして、自己洞察力。
背景にある知識の豊富さ。
ユングの心理学もよくご存じで、「親殺し」というキーワードは、親からの自立の際に出てくるものです。
(古来の神話などにもこの元型は存在しています)
実は、この50代の男性の属性を明かすと・・・
・統合失調症
・境界型人格障害
・発達障害(自閉症スペクトラム)
・愛着障害
などを精神科で診断されたことがあるそうです。
もちろん、精神薬も長い期間服用されてきました。
若い頃から精神障害者として生きてきたので、
働いた経験もありません。
でも、
これだけの緻密な自己分析をして、
自分の力で気が付くことができ、
さらに考えをまとめて説得力のある文章が書ける人です。
おそらく、親との確執を経て、悩みすぎて
長い期間「芯入り状態」になっていただけなのだろう、
と推察できます。
(だから、精神科でついたたくさんの病名は、
今となっては怪しいものかもしれませんね・・・)
※<当所で用いる専門用語解説>芯入り状態とは、
感情が暴走して、インナーチャイルドに人格交代し、
幼児返りを起こすために、
まともな社会生活が大人としてできなくなる状態
を指します。※
この男性のように、
感情を安全に癒しきる方法を訓練すると、
「芯入りしている状態」をたった一日で卒業して、
目が覚めたまともな状態となります。
感情に引きずられることが無くなり、
冷静に自分を観察することができ、
穏やかさを実感できるようになります
どんなにドロドロした感情も、癒しきったら楽になれますよ。
次はあなたが楽になる番です
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ