こんにちは。
いい子ちゃんの生きづらさを解消!
アダルトチルドレン専門セラピスト 林志のぶです。
父を亡くした子
阪神・淡路大震災から25年が経ち、NHKスペシャルで特集がありました。
当時被災した子供たちへの大規模なアンケート調査結果をまとめたものです。
その1の続きです。
ここで、新たに分かったことは、
親や兄弟を亡くしたり、自宅が全壊した
被災の程度が大きい子(当時6-15歳)ほど、
震災のことを
前向きにとらえている人が、60%にものぼる。
ということでした。
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当時8歳だった男の子は、
商店街でパン屋を営んでいた父親を亡くしました。
この子も、悲しみに暮れる母親に内緒で
パン屋の跡地に一人で行って、
人知れず手を合わせたりしていたようです。
当時の映像がとても
いたいけで、ここでも号泣してしまいました。
父となり、もっと父を知りたい
その男の子は、30代になり結婚して
子どもが生まれた時から、
改めて震災の記憶に触れることが多くなっているそうです。
もっと父のことを知りたい。
父に、聞きたいことが山ほどある。
そう思うのだそうです。
3人の男の子に恵まれ、
かつて父が連れて行ってくれたように、
子どもを海釣りに連れていく。
そんな日常が映されていました。
父だったらこんなとき、どうするだろうか?
ふと、考えるそうです。
そして、当時の商店街で一緒だった方に会いに行きました。
父はどんな人だったのかを知るためです。
商店街の行事の時、足りないものがあると、必ず
そのお父さんがカッターや、紐などを携えていて、
入念に準備をして、
必要なものをさっと出してくれるまめな人だった。
そんな評価があったそうです。
知らなかった一面を知れて、とても嬉しそうな男性。
応援したくなるような、姿でした。
親の姿を、客観的に知ろうとする
アダルトチルドレンにとっては、親という存在は、
とても複雑な感情をもつ相手ですよね。
そこで、一つ提案です。
この男性のように、
客観的に、親のことを知ろうとしてみるのもアリかもしれない。
親をよく知る人の、親への印象を尋ねてみる。
家庭では見せない、仕事人としての一面があったり、
外面がよくて、いい人だという評価だって得られるかもしれない。
少し、自分と切り離したところで
親を眺めてみると、
親もまた必死になって生き延びる人であるだけだ、
ということもわかるかもしれません。
親は絶対的な神ではない。
親を越える自分がいたっていい。
親と私の人生はちがうんだ。
生まれた時代もちがうんだし、
背景も違うんだし。
健全に切り離していけるよう、今までと違った視点で
情報収集をしてみませんか。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ