こんにちは。
いい子ちゃんの生きづらさを解消!
アダルトチルドレン専門セラピスト 林志のぶです。
震災のショックを乗り越えて
阪神・淡路大震災から25年が経ち、NHKスペシャルで特集がありました。
当時被災した子供たちへの大規模なアンケート調査結果をまとめたものです。
その1の続きです。
ここで、新たに分かったことは、
親や兄弟を亡くしたり、自宅が全壊した
被災の程度が大きい子(当時6-15歳)ほど、
震災のことを
前向きにとらえている人が、60%にものぼる。
ということでした。
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当時10歳だった男の子は、母親と1歳半の弟を亡くしました。
それでも人前では明るくふるまっていました。
泣いてもみんな同じ気持ちだし、泣いたところで
母と弟は、帰ってこないし。
そう思っていたそうです。
でも、泣きたいときもある。
一人で校庭の片隅で泣いていると、
担任の先生がそっと隣に座ってくれて、
泣きじゃくっているのを、
ずっと背中をさすってくれていた。
そんな物語がありました。
彼は、その後 教員となり、
最近は、震災の体験を語り継ぐ必要があると感じるそうです。
そして、東北の震災の子たちのケアにも
携わっていらっしゃいました。
本音を言える存在がいることでホッとできる
アンケートの中でも、案外
家族や親族ではない人が支えになった
という回答がとても多かったそうです。
この人は、気持ちを吐き出した相手は
震災後数年経って中学生の時、
取材に来たテレビ局の人、と回答していました。
関係性がうすいからこそ、迷惑をかけずに
本音をぽろっと言える。
家族だったら、色々な思いが渦巻いてしまって
蒸し返してしまって、感情的になってしまいそうだから。
子どもなりに、色々と気を遣って、
辛い体験と向き合っていたんですね。
アンケートでも、
震災の辛い体験を家族に打ち明けた人は、
・被災度が低い人 42.1%
・被災度が中程度の人 50.9%
・被災度が高い人 33.3%
となっており、被災度が高いほど、
家族には打ち明けづらいという結果でした。
だからこそ、震災後の第三者によるケアが必要なのですね。
私も、もっとそこに貢献できることは無いかしら、
と考えています。
感情をちゃんと認めて、表現すること
悲しみや、怒りをきちんと自分が受け止めて、
感情を無かったことにせず、
表にちゃんと出していくことで、
真の癒しが起きる。
改めて、この番組からそう学ばせてもらいました。
アダルトチルドレンのあなたも、
感情を無かったことにせず、
きちんと向き合ってみると、
その奥の奥にある、
愛にあふれた思いにも、きっと気づける日が来ます。
どんな感情も恐れずに向き合うこと。
第3者に気持ちを吐き出すことで、
楽になることもあるのかもしれません。
私も最後まで話を遮らずに、
じっくりとお話を聞きたいと思います。
その3に続きます。
アダルトチルドレン専門セラピスト
林志のぶ