こんにちは。

いい子ちゃんの生きづらさを解消!

アダルトチルドレン専門セラピスト 林志のぶです。

被災者の25年後の心境

阪神・淡路大震災から25年が経ち、NHKで特集がありました。

当時被災した子供たちへの大規模なアンケート調査結果をまとめたものです。

案内は、神戸市内で小学生の時に被災した北川景子さん。

https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2019/12/003.pdf

ここで、新たに分かったことは、

親や兄弟を亡くしたり、自宅が全壊した

被災の程度が大きい子(当時6-15歳)ほど、

震災のことを

前向きにとらえている人が、60%にものぼる。

ということでした。

私は、この調査結果を知って、なんだかホッとしました。

中1で母親代わりをしていた女性の苦悩

中でも印象に残ったお話がありました。

現在、看護師をしている30代後半の女性。

中1の時、被災しました。

4人兄弟と父親はレスキュー隊に助け出されましたが、

母親が亡くなりました。

父親が、母親の分も頑張っている。

でも、カバーしきれないのもわかる。

第1子だったこの女性は、

幼い兄弟みんなの面倒も見ないといけない、

自分がしっかりしなきゃ!と、

朝一番に起きて、家族の弁当を作っていたそうです。

少しでも、父親の負担を減らしたい一心で。

へたくそな弁当。

(イメージ映像では、焦げた卵焼き、

 料理の基本がわかっていない感じの、

 ほうれんそうの根まで入ったお浸しなどが映っていました)

こんな中1の私がとりあえず作るものを食べて、弟や妹は

大きくなっていくのが申し訳ない、

お母さんじゃなくて、私が死んだほうがよかった。

そう思いながら、毎日必死に生きていたそうです。

自分をなかなか肯定できずに、

申し訳なさを抱えながら生きてきたのですね。

切ないですね。

時が止まったインナーチャイルド

その後、手に職をつけるため、

看護の道に進みます。

そして、いまは人をまとめる立場となり、

「後輩たちを支えて、必要とされていることが、

 私の支えとなっている」

と、自分の存在を肯定的にとらえているそうです。

でも・・・

「今さらになって気が付く。

 

 自分の中は

 13歳のけいこちゃんのまま で時間が止まっている。

 私の中には、もっと甘やかされたい私がおったって。

 

それでも

ぐちゃぐちゃのままでも、私は

外面はとりあえず大人として生きてきたから、

ぐちゃぐちゃのままでも生きていけるんだよ

ってことをいいたい」

とバーで飲みながら、仰っていました。

まさに、インナーチャイルドの成長が

13歳で止まってしまっている状態を

彼女は知っているのでしょうね。

そして、自分は子どもを持つことの意味が解らない、

独身をとおすと決めていらっしゃるとのこと。

私が一番、泣けた場面でした。

震災で、様々な心の葛藤を抱えながら大人になっていった

震災の子たち。

25年経った現在、社会を担う立場となり、親となり、

また思うところがたくさんある。

北川景子さんも、震災の子として

自分も何かこの場所(俳優という世界)で頑張ることで、

何かを伝えていけたら、と使命を感じている

と語っていました。

次は、もう一つのお話をご紹介しますね。

アダルトチルドレン専門セラピスト 

林志のぶ